スタンダードと言うと、日本では一般的にジャズの曲のことを指します。それはそれで正解ですが、本来スタンダードとは「誰でも知っている曲」という意味で使われた言葉です。
40’、50’はスタンダードの黄金期
日本ではちょっと事情が違ってきますが、アメリカでは40’、50’に非常に多くの曲がヒットしました。現在、世界中のジャズクラブで歌われたり演奏されたりしている曲で、スタンダードと呼ばれている曲の多くが、この年代に作られたものです。
いわゆるジャズ歌手と呼ばれた、Bing Crosby, Ella Fitzgerald, Billie Holiday, Frank Sinatra, 等によってヒットしたものも多いのですが、ジャズというカテゴリーではない、Ray Charles ,Engelbert Humperdinck ,Barry Manilow ,Jerry Vale 等といった人たちによって歌われ、そしてヒットした曲もまた、スタンダードと呼ばれています。つまり「誰でも知っている曲」、という意味で使われているのですね。
僕の場合はスタンダードという言葉を、この 「誰でも知っている曲」 という意味で考えています。例えばゴーストのテーマで使われた、Unchained Melodyや、ベン・E・キングの代表曲、Stand by Me、等も、僕の中ではスタンダードしてとらえて、実際にステージで歌ったりもしています。
さらには、僕の場合は一部のイギリスの曲も、僕にとってのスタンダード、としてとらえています。本来スタンダードという言葉はアメリカの音楽だけに使われたものですが、日本人にすればどちらもいわゆる「洋楽」というジャンルに入るわけですね。むしろアメリカの音楽、イギリスの音楽、という感覚はあまりなく、「英語の音楽」というジャンルで思っています。
その意味で僕は圧倒的な洋楽ファンなんですね。ですので僕は、日本の曲は一切やりません。
英語の響きがいい
もちろん中学生の頃はグループサウンズが大好きで、ジュリーは僕のアイドル、僕の目標でした。さらには日本のフォークやポップス等も結構好きな時期がありました。
しかし、一度英語の歌の魅力にはまってしまうと、もう抜け出せなくなってしまいましたね。何がそんなにいいんだろう、と思うのですが、やはり「英語の響き」がいいんですね。
柔らかい!、ということです。英語の響きは柔らかいので、いつまで聴いていてもうるさくないし、疲れないんです。そしていったんその魅力に取りつかれてしまうと、今度は日本語の歌が、耳につく、やかましい、耳障りだ、ということになってしまいました。
これがいいのか悪いのか、自分でもわかりませんが、そう感じているんだからしょうがないですね。
音楽では、自分の信じる道、いいと感じる音、を進むのみですから。
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